Antique Prussia, Royal Rudolstadt, Hand Painted Plate 1910'

プロシア（またはプロイセン）時代の由緒正しきコレクションです。それはもう優美で上品。ダリアのような花は菊にも似て、日本人好みの絵柄と思います。細い花びらにうっすらと盛り上げたラインでアクセントをつけているあたり、うがった隠し味が効いています。
ルドルスタッド窯は、古くは1720年から1791年に、現在のドイツのチューリンゲンにあったファイアンス陶器（装飾陶器）の工場でした。時代が飛んで1890年〜1918年にかけて、ニュウーヨークの貿易会社とのコラボで、王冠マークのバックスタンプのプロイセン陶器をアメリカに輸出していました。このお皿のバックスタンプには「Ｂ」の大文字も組み込まれており、20世紀に入ってからのお品と思われます。
とはいえ、1910年代。ヨーロッパの港を出て東海岸に入った絵皿が、アメリカ大陸を横断して100年後のカリフォルニアにございました。さあ、次は太平洋を越えてニッポンへ！

アンティークとしてはとてもよい状態です。ゴールドのエッジも良く残っています。フチを指でなぞると若干のフレアバイトは認められますが、チップまではいきません。

サイズ　 直径　21.3 cm